転職で年収を上げたいのに、今のスキルを活かせる転職先がなかなか見つからない。そう感じている人は多いはずです。
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多くの人は、転職で年収を上げようとするとき「新しい職種」に目を向けます。ですが、職種を変えると同時に業界まで変えてしまうと、転職の難易度は一気に上がります。
未経験の職種に、未経験の業界。採用側から見れば判断材料がほとんどない応募者に見えてしまいます。書類選考を通過するだけでも一苦労になりやすいのが実情です。
私は建築の施工管理を8年続けている会社員です。同じ施工管理の仕事を続けながら転職し、年収を150万円上げました。変えたのは業界だけで、職種は変えていません。
この記事では、年収を上げたい人が業界と職種のどちらを変えるべきか、年収交渉はいつ切り出すべきか、家族にはどう説明するかを、実体験を交えて解説します。読み終えたときには、遠回りせずに年収を上げる転職の進め方が分かります。
今の仕事にやりがいはあるものの、年収だけがなかなか上がらない。転職を考えてはいるものの、大きく方向転換するほどの覚悟はまだない。そんな段階の人に向けて書いています。
大きく人生を変える転職ではなく、今の自分の延長線上で年収だけを上げたい。そう考えている人にこそ、業界を変えるという選択肢を知っておいてほしいと思っています。
結論を先に言うと、年収を上げたいなら業界を変えるのが近道です。職種はそのままで大丈夫です。

転職で年収を上げたいなら業界を変える
年収を上げる転職を考えるとき、最初に押さえておきたい考え方があります。業界と職種、どちらを変えるかで難易度も結果も変わるということです。
この考え方を知らずに転職活動を始めると、応募先を絞りきれず、書類選考にも時間がかかります。先に軸を決めてから求人を探した方が、結果的に早く動けます。
年収は能力より業界で決まりやすい
同じ仕事内容でも、業界によって年収の天井が違います。個人の能力の差より、業界全体の利益構造の差が大きいからです。
私は施工管理という職種を変えずに、業界を変えただけで年収が上がりました。この経験から、能力を証明する前に「儲かりやすい業界にいるかどうか」を見直す価値はあると考えています。
扱う商材や取引先の規模が違えば、会社として出せる給与の原資そのものが違います。同じ努力量でも、業界によって返ってくる金額が変わるのは、個人の力だけでは埋めにくい差だと感じています。
もちろん、業界だけがすべてではありません。会社ごとの業績や評価制度によっても差は出ます。ただ、応募先を選ぶ最初の絞り込みとしては、業界の傾向を見る方が的を外しにくいという考え方です。
業界と職種を両方変えると難易度が跳ね上がる
業界も職種も変える転職は、採用側からすると「未経験を2つ抱える人」に見えます。書類選考の通過率も、内定までの期間も不利になりやすいです。
年収を上げたい気持ちが強いほど、大きく変えたくなる気持ちは分かります。ただ、遠回りになりやすいのも事実です。
未経験の職種であれば、まず年収がいったん下がる求人も多くなります。そこからさらに業界特有の知識も学ぶとなると、年収が上向くまでの期間はどうしても長くなります。
だからどちらか一方だけ変える
私はこれを「軸ずらし転職」というやり方として考えています。業界と職種の2つの軸のうち、片方だけをずらす。もう片方は今の経験のまま持ち込む、という進め方です。
経験を持ち込める分だけ、採用側の不安が小さくなります。結果として通過率も上がりやすく、年収交渉でも「経験がある」という材料を使えます。
私は職務経歴書を書き直すときも、成果そのものは変えず、伝え方だけを応募先に合わせて調整しました。同じ実績でも、相手が求めている部分を厚く書くだけで伝わり方が変わると感じています。
18歳から28歳までの第二新卒・既卒であれば、経歴を問わない転職エージェントを併用する選択肢もあります。第二新卒エージェントneoの詳細はこちらで確認できます。
まだ動くかどうか自体で迷っている人は、先にこちらを読んでおくと考えが整理しやすいです。

業界を変えるか職種を変えるかの選び方
「どちらか一方だけ変える」と決めても、業界と職種のどちらを変えるかで迷うはずです。私は次の基準で考えました。
基準は1つだけです。今の不満が「仕事内容」にあるのか、「業界そのもの」にあるのかを分けて考えます。両方に不満があるように感じても、突き詰めるとどちらかが本当の原因になっていることが多いです。
今の経験を活かしたいなら業界だけ変える
今の仕事内容や職種そのものに不満がないなら、業界だけを変える方が近道です。職種のスキルはそのまま使えるので、面接でも実績を数字で語れます。
私の場合は、施工管理という仕事自体は嫌いではありませんでした。だからこそ職種は変えず、扱う建物の種類や会社の業態が違う業界を探しました。仕事の進め方は同じなので、入社後の立ち上がりも早くなります。
今の仕事内容を変えたいなら職種だけ変える
逆に、業界そのものは好きだけれど今の仕事内容を変えたいなら、業界はそのまま残して職種だけを変える方が現実的です。業界知識がある分、未経験の職種でも話が通じやすくなります。
たとえば同じ建設業界の中でも、現場の管理職から営業職や事務職へ移る人もいます。業界のルールや取引先の事情を知っているだけで、研修の負担が減り、周囲からの信頼も得やすくなります。
両方変えたくなったら一度立ち止まる
「今の仕事も業界も両方嫌だ」と感じる時期は誰にでもあります。ただ、そのタイミングで両方を一気に変えようとすると、判断が感情に寄りやすくなります。まず片方だけ変えて、様子を見るという選び方もあります。
迷ったときは、実際の求人を眺めてみるのが早い方法です。業界を変えた求人と職種を変えた求人、それぞれの募集要項を読んでみると、自分がどちらに気持ちが向くか見えてきます。
1人で考え続けても答えが出にくいときは、転職エージェントの担当者に希望を伝えて求人を出してもらうのも1つの方法です。自分では思いつかなかった業界を提案されることもあります。
| 項目 | 業界を変える | 職種を変える |
|---|---|---|
| 変わるもの | 給与の天井 | 仕事内容 |
| 活かせる経験 | 職種のスキル | 業界の知識 |
| 年収の伸び | 上がりやすい | 業界次第 |
| 向いている人 | 仕事内容が好き | 業界が好き |
どちらを選ぶにしても、実際にどんな求人があるかを見てから決める方が判断を誤りにくいです。今の職務経歴で通用する業界がどこにあるか、比較してみる価値はあります。
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年収交渉は内定後まで待たない方がいい理由
業界か職種のどちらを変えるか決まったら、次に考えておきたいのが年収交渉のタイミングです。私は「内定後まで待たない」という考え方を採っています。
年収交渉というと、内定が出た後にまとめて行う印象が強いかもしれません。ですが、選考のどの段階で伝えても構わないというのが私の考えです。
むしろ内定後は、企業側もすでに採用を決めている分、条件を大きく動かしにくくなる場面もあります。だからこそ、条件面の話は選考の早い段階に済ませておく方がいいと考えています。
早く伝えるデメリットはほとんどない
希望年収を早めに伝えると、選考に不利になるのではと感じる人は多いです。ただ、条件が合わない会社であれば、選考が進んでも最終的にすれ違うだけです。早く伝えておけば、そのすれ違いに気づくのも早くなります。
面接を何度も重ねたあとに条件が合わないと分かると、時間も気力も削られます。早めに条件を伝えることは、自分の時間を守る手段でもあると考えています。
一次面接で希望を伝える具体的な言い方
私は一次面接で聞かれた際に、今の年収と、転職で目指したい年収の目安をそのまま伝えるようにしています。「今より下げたくない」だけでなく、具体的な数字を出す方が、その後の話が早く進みやすいという考え方です。
「現在の年収は〇〇万円です。同程度か、それ以上を希望しています」というように、事実と希望を分けて話すようにしています。曖昧に答えるより、企業側も検討しやすくなると感じています。
提示された条件に納得できなければ選考を続ける
年収の希望を伝えても、必ず通るとは限りません。1社の提示条件だけで決めず、他の選考も並行して進めておくと、比較したうえで判断できます。これは1社しか受けていない状態だと、条件に納得できなくても引き下がりにくくなるための対策でもあります。
他社の選考状況を正直に伝えておくと、選考のスピードを合わせてもらえることもあります。内定のタイミングをそろえられれば、比較したうえで一番納得できる方を選べます。
複数の企業とやり取りをしながら進めるのは、慣れないうちは負担に感じるかもしれません。ですが、比較する相手がいるからこそ、1社の条件が良いのか悪いのか判断できるようになります。
やり取りの管理が大変なときは、転職エージェントに進行状況の調整を任せる方法もあります。応募先とのスケジュール調整を代行してもらえるので、自分で抱える負担を減らせます。
家族に反対されないための進め方
年収を上げる転職であっても、家族の反対で話が止まることがあります。私はここも順番を工夫した方がいいと考えています。
年収が上がる転職なのだから賛成してもらえるはず、と思っていても、実際には「今の生活が変わること」への不安が先に来ることがあります。ここは事前の伝え方次第で変わる部分だと感じています。
引っ越しや勤務地の変化、休みの取り方など、生活に関わる変化は年収以上に気にされることもあります。伝える内容は年収だけに絞らず、生活全体がどう変わるかまで含めて話すようにしています。
内定後に話すのが失敗パターン
内定が出てから初めて家族に相談すると、「なぜもっと早く言わなかったのか」という不信感が先に立ちやすくなります。転職活動を始める段階で、動いていること自体は伝えておいた方がいいというのが私の考えです。
結果が出る前に伝えるのは気が重いかもしれません。ですが、動いている段階から共有しておく方が、内定後の話し合いがずっとスムーズになると私は感じています。
先に生活費と年収の変化を数字で見せる
反対の理由の多くは「生活が崩れるかもしれない不安」です。私は今の生活費と、転職後に想定される年収を並べて見せるようにしていました。感覚ではなく数字で話すと、話が進みやすくなると感じています。
家賃や食費、教育費といった固定費の目安を一覧にして、今の年収と転職後の年収の両方で並べて見せました。生活が崩れないことが視覚的に伝わると、不安の大部分は解消できると考えています。
社内に話すタイミングは別に考える
家族には早めに話す一方、社内には内定が固まるまで話さない方がいいと考えています。1人にでも話が伝わると社内に広まりやすく、選考中の立場が居づらくなるリスクがあるからです。家族には早く、社内には後で。この順番を分けて考えるようにしています。
家族は生活を共にする相手なので早く共有する価値がありますが、社内は選考の結果が出るまでは関係のない相手です。この線引きをはっきりさせておくと、余計な気疲れをせずに転職活動を進められます。
施工管理から年収を上げた私の実体験
ここまでの考え方を、私自身の転職に当てはめるとどうなるか。実際の経緯を書いておきます。
私は建築の施工管理という仕事を8年続けてきました。仕事内容そのものへの不満は少なかったものの、勤めていた会社の業態では、これ以上年収が伸びにくいと感じる時期がありました。
そこで職種はそのままに、業界だけを変える方針で求人を探し始めました。複数の求人を見比べながら、数ヶ月かけて条件を絞り込んでいきました。
業界を変えたのか職種を変えたのか
私は施工管理という職種はそのままに、勤める業界を変えました。職種の経験は8年分そのまま持ち込めたので、面接では「未経験」ではなく「経験者」として話ができました。これが軸を1つだけずらす強さだと感じています。
職種を変えなかったことで、転職先の業務内容もすぐに理解できました。入社してから戸惑う場面が少なく、早い時期から本来の実力を評価してもらえたと感じています。
年収交渉で実際にどう伝えたか
一次面接の段階で、今の年収と希望する年収の目安をそのまま伝えました。職種の経験年数と実務内容をセットで話したことで、数字の根拠を示せたのが良かったと感じています。結果として年収を150万円上げる形で決着しました。
提示された条件にすぐ納得できたわけではありません。他の選考も並行して進めていたので、条件を比較する余裕があったことが、最終的な決断につながったと感じています。
家族にはどう説明したか
私は転職活動を始めた段階で、家族には「業界を変える活動をしている」とだけ先に伝えていました。内定が出たタイミングで、今の生活費と新しい年収を並べて見せたところ、大きな反対はありませんでした。数字を先に見せておいたことが効いたと考えています。
社内には内定が確定するまで話しませんでした。引き継ぎの準備は内定後にまとめて進めたので、選考中に社内で気まずくなる場面もありませんでした。
振り返ってみると、業界を変えるという1点に絞って動いたからこそ、迷う時間が少なく進められたと感じています。判断する軸を1つに減らすだけで、転職活動全体の負担も軽くなります。
施工管理から転職を検討した経緯そのものは、以下の記事で詳しく書いています。

施工管理の仕事内容そのものに悩んでいる人は、以下の記事も参考にしてください。


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まとめ
年収を上げる転職は、業界と職種を両方変えようとすると難易度が上がります。どちらか一方だけ変える「軸ずらし」の考え方なら、今の経験を活かしながら年収を上げやすくなります。
年収交渉や家族への説明も、タイミングを間違えなければ大きな障害にはなりません。順番を決めておくだけで、気持ちの負担はかなり減ります。
- 年収は能力より業界で決まりやすい
- 業界と職種はどちらか一方だけ変える
- 年収交渉は内定後ではなく一次面接で伝える
- 家族には早く、社内には後で話す
私自身、職種を変えずに業界だけを変えたことで、年収を150万円上げることができました。まずは今の経験がどの業界で評価されるのか、比較してみるところから始めてみてください。
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まだ動くかどうか自体で迷っている人は、こちらの記事から読んでみてください。


まだ転職活動を始めていない方は、動き出す前にこちらを読んでおくと迷いが減ります。

