比較表で「行く」と決めたら、残る仕事は退職と入社の実務だけです。ここで多くの人が身構えます。「切り出したら気まずくなるんじゃないか」と。
結論を先に言います。円満退職は、話す順番さえ間違えなければほぼ成立します。気まずくなる退職の大半は、内容ではなく順番のミスが原因です。
この記事では、退職の段取り6ステップと、そのまま使える切り出し方、入社までに必要な書類を解説します。
今回やることは1つだけです。退職日から逆算した段取りメモを1枚作る。伝えるのは、メモができてからでいいです。
このレベルでやること: 退職日から逆算した段取りメモを1枚作る(費用0円・所要15分)
まだ内定承諾前の人は、Lv5(比較表)を先に済ませてからどうぞ。このレベルは「行く」と決めた人の仕上げ編です。

気まずくなる退職は、ほぼ「順番ミス」
退職で角が立つパターンは決まっています。上司より先に同僚へ話してしまう。いきなり退職届を机に置く。引き継ぎを決める前に有給の話を始める。どれも順番の問題です。
逆に言えば、正しい順番で進めるだけで、会社側も「段取りのいい辞め方」として受け取ります。退職は権利ですが、進め方は技術です。
退職までの段取りは6ステップ
上から順にやるだけです。飛ばさないことがすべてです。

- 就業規則を確認する: 「退職は◯ヶ月前までに申し出る」の◯を確認。1ヶ月前としている会社が多いです(法律上は2週間前ですが、円満に行くなら規則に合わせます)
- 退職日を仮決めする: 内定先の入社日と就業規則から逆算。引き継ぎ期間も見込みます
- 直属の上司にアポを取る: 伝える相手は必ず直属の上司が最初。同僚・先輩・人事が先はNGです
- 口頭で伝えて退職日を合意する: 退職届はこの合意の後。いきなり書面から入らないのがコツです
- 引き継ぎ資料を作って有給を消化する: 引き継ぎの目処を示してから有給の相談をすると通りやすいです
- 書類を受け取って入社準備: 源泉徴収票などを回収して次の会社へ。詳細は後述します
段取りメモはこの6行をスマホのメモに書いて、それぞれに日付を入れるだけです。15分で終わります。
切り出し方は、この二言でいい
アポの取り方と本題、それぞれ定型文があります。そのまま使ってください。
アポ: 「ご相談したいことがあります。少しお時間をいただけますか」
本題: 「一身上の都合により、◯月末で退職させていただきたく考えています」
ポイントは、伝えるのは「相談」ではなく「決めたこと」だという点です。「辞めようか迷っていて…」と切り出すと、引き止め交渉の入り口を自分から開けることになります。迷いはLv5の比較表で終わらせてきたはずです。
もう1つ。会社への不満は最後まで言わない。理由を聞かれたら「新しい環境で挑戦したい」で通します。不満をぶつけて得るものはゼロで、残りの出勤日が気まずくなるだけです。
引き止められたら、Lv5の表に戻る
「給料を上げるから」「来期からポジションを変えるから」。引き止めの条件提示は普通にあります。動揺しなくて大丈夫です。
対応は1つだけ。Lv5で作った比較表に、提示された新条件を書き込んで見直す。それでも内定先が勝つなら、予定通り進めます。表が判断してくれるので、その場で即答する必要はありません。
私も20代で転職して、年収が500万円から650万円に上がりました。退職を伝える瞬間の重さは数分で終わります。その先に年収+150万円と年間休日25日増が待っていると思えば、払う価値のある数分です。
入社準備は「もらう書類」を押さえれば終わり
退職時に会社から受け取る書類は、次の会社で使います。もらい漏れだけ注意してください。
| 書類 | 使い道 |
|---|---|
| 源泉徴収票 | 転職先の年末調整 |
| 雇用保険 被保険者証 | 転職先に提出 |
| 年金手帳 (基礎年金番号) | 会社保管なら返却 してもらう |
| 離職票 | 失業給付用 (転職先決定済なら 不要な場合あり) |
源泉徴収票は退職後に郵送されることが多いです。最終出勤日に「いつ頃届きますか」と確認しておくと安心です。
今日の行動は1つ。段取りメモを1枚作る
スマホのメモに6ステップを書いて、就業規則の「何ヶ月前ルール」だけ今日確認してください。それでこのレベルの行動は完了です。
伝える日は、メモを見ながら自分で決めればいい。ここでも主導権はあなたにあります。
まとめ: 順番を守れば、退職は普通の業務連絡になる
就業規則→上司→合意→書面→引き継ぎ→書類回収。この順番を守った退職は、ドラマにならずに事務手続きとして終わります。それが円満退職の正体です。
Lv5(内定と現職の比較表)がまだの人は、先にこちらからどうぞ。
仕事レベル全体の地図はこちらのロードマップにまとめています。

仕事ラインの最後、Lv7『転職後も市場を見る習慣』です。上がった年収を、次のチャンスにつなげます。

