お金クエストの本線はLv7でクリアです。ここから先は、寄り道したい人だけの分岐ルート。テーマは配当金です。
「オルカンだけでいいの?高配当株も気になる」。この疑問への答えを先に言います。併用でいいです。ただし主役はあくまでオルカン。配当は上乗せです。
この分岐のゴールは人生初の配当金を受け取ること。そのための行動は1つだけ、NISA口座で高配当株を1株買う。数千円あれば足ります。
この分岐のゴール: 配当金を受け取る。やることはNISAの成長投資枠で高配当株を1株買うだけ(数千円〜)。あわせて、配当金で月1万円までの道のりを知る
ここは本線クリア後の寄り道です。Lv6(オルカンの積立設定)がまだの人は、先にそちらから。
配当ルートとは。オルカンに「今のお楽しみ」を足す分岐
オルカンは未来のための投資です。増えていても、売るまで生活は1円も変わりません。
高配当株は逆です。持っているだけで、年に数回、現金が振り込まれます。オルカンは未来を、配当は今を豊かにする。役割がぜんぶ違います。
しかも配当金は、使い道が完全に自由です。おいしいご飯を食べてもいい。旅行の足しにしてもいい。再投資に回して雪だるまにしてもいい。「選べる現金」が手に入るのが、オルカンにはない配当の長所です。

| オルカン | 高配当株 | |
|---|---|---|
| もらえる もの | 未来の資産 | 今の現金 (配当) |
| 使い道 | 売るまで 使えない | 自由に 選べる |
| 使うNISA枠 | つみたて 投資枠 | 成長投資枠 |
| 位置づけ | 本線(主役) | 分岐(上乗せ) |
正直に書くと、「増やす効率だけならオルカン一本がいい」という意見も根強くあります。これは事実です。配当ルートは効率を買うルートではなく、投資を続ける楽しさを買うルートだと思ってください。
先に現実の数字。配当金で月1万円には300〜400万円必要
配当ルートのゴールとしてよく語られるのが「配当金で月1万円」。スマホ代と光熱費くらいなら株が払ってくれる状態です。
ただし必要な投資額は、利回り4%で約300万円、3%なら約400万円。ここをぼかさず先に言っておきます。配当は資金力の勝負です。
だからこの分岐は、一気に駆け上がるルートではありません。本線の入金力(Lv7)を育てながら、少しずつ買い増して、配当が増えていくのを楽しむ長い道です。最初の一歩は1株でいいのです。
買うならNISA枠が大前提。大概の人はNISAだけで完結する
高配当株を買う場所は、優先してNISA(成長投資枠)。これはほぼ迷わなくていいです。
配当金には通常、約20%の税金がかかります。NISAならこれがゼロ。同じ月1万円でも、必要な投資額がこれだけ変わります。
| 利回り | NISAなら | 課税口座 なら |
|---|---|---|
| 4% | 約300万円 | 約380万円 |
| 3% | 約400万円 | 約500万円 |
※配当金で月1万円(年12万円)を受け取るための概算。税率20.315%で計算。利回りは将来変動します。
そして、NISAの成長投資枠は生涯1,200万円まで使えます。月1万円設計に必要な300〜400万円は余裕で収まる。つまり大概の人は、配当ルートはNISA枠だけで完結します。課税口座(特定口座)の出番は、枠を使い切ってからで十分です。
1つだけ設定の注意があります。配当の受け取り方法を「株式数比例配分方式」(証券口座で受け取る設定)にしておくこと。これ以外の受け取り方だと、NISAでも配当に課税されてしまいます。設定画面から1分で変えられます。
今日やること。1株買って、配当金を「予約」する
SBI証券のS株、楽天証券のかぶミニなら、1株数百円〜数千円から手数料無料で買えます。100株単位のまとまったお金は要りません。そして1株でも立派な株主。買った時点で、次の配当金の受け取り予約が完了したようなものです。
私もSBIのNISA口座で高配当株を持っています。最初の配当通知が届いた日のことは今でも覚えていて、金額より「持っていただけで振り込まれた」という事実のほうに驚きました。この感覚は、1株買わないと一生わかりません。
銘柄選びの入口は、この2つだけ守れば大きく外しません。
1. 配当利回り3〜4%台から選ぶ(高すぎる利回りは罠のことがある。株価急落の裏返しや、利益以上に配当を出す「タコ足配当」が混ざります)
2. 配当性向(利益のうち配当に回す割合)が30〜50%目安。80%を超える銘柄は警戒です。
実際に1株買うまでの画面つき手順と、かかったコストの実測はこちらにまとめています。

入れるたびに配当が「育つ」。月1万円までの道のり

買い増しのイメージはこうです。ボーナスから50万円入れたら、配当が毎年約2万円増える。30万円なら毎年約1.2万円。入れるたびに「毎年もらえる額」が一段上がるのがこのルートです(利回り4%で計算)。
一度買った株は、基本的に翌年もその次の年も配当を出し続けます。積み上げた段は消えません。私もこの「ちょっとずつ育てる」感覚がクセになっている一人です。
1株買えたら、あとはこの繰り返しです。本線で入金力(Lv7)が育つほど、この分岐も太くなります。利回り別に「いくらで月いくら」の全体像はこちらの早見表でどうぞ。

まとめ: 本線を崩さないのが鉄則
配当ルートの鉄則は1つ。オルカンの積立には手を付けない。本線の積立を削って配当株を買うのは順番が逆です。あくまで余力で、1株ずつ。
初めての配当金は、数十円かもしれません。でもそれは、あなたが働かずに受け取った、何に使ってもいいお金です。ご飯でも、旅行でも、再投資でも。その選択肢こそが、この分岐の報酬です。
お金クエストの全体像は、ロードマップのレベルマップで確認できます。

